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FOMA SH902iS

・FOMA SH902iSを詳しくレビューしてみる


とりあえず昨日の日記執筆後から今日まで、音の鳴らないSH901iCとにらめっこ
しながら細かい部分の環境移行を行ってました。予めSH901iCでminiSDへバックアップ
を行っていたため、SH902iSへminiSDカードを移し替えてバックアップを書き戻すこと
ができて大幅に時間は短縮されましたけどね。着うたなど著作権がらみがあるもの
については手動ダウンロードが多かったので、一番時間を食ったのはここかと。
そんな感じで大まかに設定は済んだので、改めてレビューし直し。
まず開いたところから比較。比較対象はもちろん前機のSH901iCです。

やはり大画面化が大きいです。SH901iCの欠点の一つに、今時2.2インチの液晶かよ!
というのがありましたが、SH902iSでは2.4インチとデュアルで使用中のP506iCと同
サイズになりました。やはり液晶はこれくらい大きくないと。また、液晶の方式は
前機種と同じくSHARPの液晶テレビ「AQUOS」の技術を利用したモバイルASV液晶で
すが、発色や輝度などが改善されています。SH901iCではちょっと濃いめだった
のですが、SH902iSは結構自然な感じです。もちろん、普通のTFTであるP506iCや
代替機で借りたことのあるP900iの同2.4インチには比べるまでもないですね。
キー周りの配列はSHARPらしいですが、形状が四角くなった各キーはちょっと押し
づらいかもしれないです。特に四角いカーソルキーが押しにくい気がします。
ヒンジ周りが普通になってしまったので、SH901iCのようにビューアースタイルに
することはできません。受話口付近にあったマルチガイドボタンも無くなっています。
その代わりと言ってはなんですが、閉じた状態の写真。

これまたSH901iCの欠点の一つ、用意されなくなった背面液晶がSH902iSでは
復活。有機ELを使ったタイプですが、閉じたまま時刻を確認できるのはいいですね。
時計機能も基地局を利用した時刻自動補正が付いたのである程度正確ですし。
もっとも背面液晶は搭載されているミュージックプレーヤー機能のため、という
見方もできますが素直に喜んでいいと思います。ただし、SH901iCにはあった
液晶を閉じた状態でシャッターボタンを押すと不在着信やメールの有無が確認
出来るという機能は無くなってます。ポケットからいちいち出さないと確認できなく
なったので、この機能を多用していた人はちょっと不便かもしれません。SHは
不在着信やメールがあっても着信ランプの点灯が延長する機能は無いですし。
裏面もついでに見ておきましょう。

搭載されているアウトカメラが2.0MピクセルAFタイプから、3.2MピクセルAFタイプ
にスペックアップしました。カメラ周りの仕上げがシンプルになっています。FeliCa
アンテナ内蔵部分はカメラに近くなったようです。凸凹が少なくなりすっきりして
います。ただしカメラのレンズ部分はSH901iCに比べて出っ張っています。そして
多少気になっていた端末の厚さ比較。

数ミリ薄くなりました。それでも大柄な端末というイメージはまだありますが、
持ち歩く物は少しでも軽い方が良いので小型化は評価できます。もちろん、小型化
は性能を犠牲にしない程度で抑えておいて欲しいものですが。小型化のしわ寄せは
バッテリパックに主に来ますが、SH902iSもSH901iCのパックに比べて若干小型化
しているようです。そして小型化すれば中身もそれなりになるため、

SH901iCより容量が20mA・h分減っています。購入当初よりSH901iCのバッテリ持ちの
悪さはBlogにたびたび書くことですが、それより容量の小さいバッテリパックで
画面は大型化してて高機能になって余計持ちが悪くなるのではないか?と心配。
しかしSH902iSには少しでも省電力にしようという機能が搭載されています。

それが自動調光センサー。メイン液晶の上に搭載されていますが、

これで周囲の明るさに応じてバックライトの明暗やボタンの照明ON/OFFを自動で
調整してくれます。やはり同社のAQUOSみたいなものですね。後述の通りOSが
独自RTOSからSymbianOSになったのも省電力化に一役買っていると思われます。
液晶は同社DOLCE SH851iの頃から搭載されているVeilViewタイプで、サイドに
ある視野角切替ボタンで横からの視野を制限することができます。通常時は、

モバイルASV液晶らしく横から見てもかなりの視認性ですが、視野角制限時は

横からの視認性はかなり低くなり、文字などであれば読むことはほぼ不可能かと。
正面から見る分には全く差がないので、周囲に人が多いときに積極的に使いたい
機能です。ちなみに上下の視野角には変化がないので、上からのぞき込まれる
分は回避できません。もっとも、上下から見るような状態だと不審者ですけどね。

ここからはソフト面。OSがSHARP独自のRTOSから富士通や三菱、ソニエリなどが
採用しているSymbianOSに変わっています。大まかな部分の操作は独自RTOSだった
SH901iCとあまり変わりませんが、設定を選択肢から選ぶときなど、プルダウン
メニューが出るのは同じSymbianOSのF902iSでよく見るので、全く同じとは
いかないようです。操作のレスポンスについても、SH901iCと比べると落ちています。
一番遅くなったと感じるのはminiSDの読み込み。SH901iCでは表示されなかった
「処理中」表示が出るようになり、数テンポ遅れるような感じです。メールの受信
動作も遅くなった気がしますし、受信完了画面でメールを選んだときに自動で
新着メールの入ったフォルダが選択されないのもちょっと気になります。ただし逆に
速くなった部分がありました。それはiアプリで、OSの変更が効いているのか
それともアプリケーションプロセッサの変更が効いているのかは分かりませんが
気持ち悪いほどにょろにょろ動きます(w
90xシリーズ用として配布されているアプリを使っていると、901iCでもそこそこ
高速に動いてましたが902iSはそれを軽く上回っています。特にGガイド番組表
リモコンを出してみると一目瞭然。スクロールが段違いに高速です。アプリではなく
携帯の一機能として十分に通用するレスポンスになってました。話を戻してUIですが、
今までのものにプラスでこんなメニューが用意されました。

アクティブマーカーと呼ばれる機能で、いろいろな機能の履歴をそれぞれ最大5件
表示できます。最近使った機能をすぐ呼び出すことが出来て便利。待ち受け画面で
カーソルキーの下を押すと呼び出せます。SH901iCでは同様の操作でショートカット
メニューが呼び出されるようになっています。iモーションの履歴については

プレビューも出るんですねぇ。なかなか新鮮です。メニューアイコンでは、
アクセサリーのあったところに「LifeKit」が新設されました。中身はアクセサリー
のまんまですが、トルカや電話帳お預かりサービスなど、902iSならではの機能も
一緒にまとめられているようです。ケータイビューアーのあったところは
「メディアツール」が入り、PDFビューアーのAdobe Reader LEやミュージック
プレーヤーがここから呼び出せるようになっています。昨日気にしていたiチャネル
については、メイン画面でのテロップ表示を消せました。iモードメニューにi
チャネルメニューがあったのでそこから設定でき、とりあえず背面液晶にテロップ
が流れるように変更しておきました。これで邪魔な表示とおさらば(w

最後に902iSシリーズの半数以上が対応しているミュージックプレーヤー機能を
試してみました。SH902iSは902iSシリーズでも最長の長時間再生が売りですので。
弟のP901iSと同様にSD-Audio対応で、付属CDからSD-JukeBoxをインストールするか
@niftyのMOOCSからMOOCS Playerをダウンロード・インストールしてPCとSH902iSを
USBケーブルで接続して予めPCに取り込んだ楽曲をチェックアウトすることになります。
もちろんここでもCPRMが登場しますので、対応ではないSDカードリーダーや内蔵SD
カードスロットは使用できません。ここが難点。まぁUSBケーブルで端末を接続
すればチェックアウトできますけどねぇ。とりあえず2曲ほどCDから最高音質で
取り込んでチェックアウトしてみました。SH902iSでミュージックプレーヤーを起動
するとすぐに聴ける状態になってました。やはりちゃんとしたプレーヤーです。

最初の方にも書いたとおり、背面液晶はミュージックプレーヤー機能で役立ちます。
サイドのボタンで曲のスキップや再生/停止が操作でき、背面液晶には再生中の
曲名やアーティスト名が表示されます。有機EL表示がさながらSDオーディオ機器。

手持ちのCDを大半取り込み終えたので早速長時間再生をテスト中です(w


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